今日はモンゴルからの研修生ゲルレさんの講演がありました。
初めに、ゲルレさんのモンゴルでの生い立ちについて話されました。
パワーポイントで幼い頃の写真や学生時代の友達との写真、息子さんの写真などを見ながら話を聞いたので、どんな生活をしていたか想像することが出来ました。
ゲルレさんはずっと健常者の中で頑張ってきたようです。
小・中・高と地域の学校に行っていたけれど、サポートが得られず車椅子もなかったため、一日中椅子に座ったままだったそうです。
トイレに一人で行けないので、朝から学校が終わるまでずっと何も飲まず何も食べなかったというエピソードはかなり衝撃を受けました。
その後大学を卒業しましたが、なかなか就職先が決まらず、努力して大学まで卒業しても人間らしい生活を送れないということがとても辛かったと話していました。
そんな状況を変えたのが、メインストリーム協会に研修に来ていたことがあるバイヤール達でした。
日本で、重度の障害者が一人暮らしをしている様子をバイヤールが伝えたことで、価値観が変わっていき、他人に依存した生活ではなく自分自身の意志で自分らしく生きたいと思ったそうです。
ゲルレさんは、今モンゴルの自立生活センターでスタッフをしていますが、それに至るまでの話を聞くことができました。
ゲルレさんはどんな状況でも、努力を惜しまない芯の強い人だと思う反面、個人にそれだけの努力を強いているモンゴルの障害者事情の厳しさを改めて感じました。
質問をしているキリヤン
後半は、今年もモンゴルで行われるASIA TRYの説明がありました。
今回のTRYはウランバートルと三つの地方都市で行われるそうです。
行政と交渉したり、地方の障害者に自立生活の理念を伝えることが主な目的です。
地方の障害者の多くは、家に閉じ込められた状況で外出するのもままなりません。
そこに行って重度の障害者が自立生活を送っていることを伝えることは、ゲルレさんのように人生を大きく変えていくことになり、モンゴルを変えていく力になっていくと思いました。
最後にTRYのTシャツのデザインを見せてもらいました。
写真などを使っていて、斬新かつカッコいい仕上がりになっていて、早く買いたいと思いました!
たぶん、日本でも発売すると思うので、メインに入荷したら是非買って下さいね。
植木
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