皆さん。暑くなって来ましたが、元気ですか?
藤原勝也です。
ごめんなさい。今日は写真はありません。
昨日はアクセス関西の総会と学習会が開催されました。
毎年この時期にやっています。
総会では昨年度の活動報告、会計報告、今年度の取組みについて話し合いました。
振り返ると昨年度はバリアフリーの基本を学ぶ1年でした。
尾上さんを招いて歴史、法律を学び、山名さんからアジア諸国のバリアフリーについて報告してもらいました。
今年度の活動についての話し合いでは、10月10日の集会の内容について意見交換しました。
主な意見としてはバリアフリー法の改正、無人駅、観光地のバリアフリーなどがあります。
6月以降の会議で内容は確定します。
そしてアクセス関西の体制に変更がありました。
過去2年間僕が代表を務めていましたが、夢宙センターのちゃんさんに変わりました。
代表は任期が2年と規約で決まっています。
この2年間多くの人の支えで代表をすることができました。
皆さんありがとうございました。
今後もぼくのできる限りアクセス関西を支えて行きたいと思っております。
総会の後で学習会をやりました。
内容は昨年できなかった鉄道とバスに関わる法律や規則についてでした。
この分野に詳しい山名さんがわかりやすく説明してくださいました。
鉄道会社やバス会社と交渉していく上で法律について最低限度の理解をしておくことはとても重要です。
僕達が会社に対していくら要望を伝えたとしても法律上無理なものもあるわけでその場合は国に対して法律や制度の改正を求めることが必要になります。
特に影響があるのが鉄道営業法と道路運送法です。
鉄道営業法は駅員の対応などについて事細かに書かれています。
驚くことにこの法律が作られたのが1900年です。
しかも今までほとんど改正されることなく続いています。
つまり日本国憲法や権利条約、差別解消法、バリアフリー法の理念を反映していないということです。
営業法では駅員は安全を考えることが第一とされています。
だから渡り板等の対応を早くするように言っても安全が大事との考えで押し切られることとなります。
駅員は法律をちゃんと守っていることになります。
運送法はバスの営業や運転手の対応を定めた法律です。
この法律では
原則として乗車拒否をしてはいけないことになっています。
また地方の運輸局に監督指導する権限を与えているので、バスで何か問題があったら近畿運輸局へ連絡すれば改善するよう会社へ伝えてくれます。
これで意外と改善されるケースが多いそうです。
一方で鉄道は国の権限が強く地方の運輸局で会社に対して働きかける権限がありません。すぐに改善に結びつけることは不可能です。
明治時代の中央集権が強かった時代の影響が色濃く残っています。
◎総会と学習会については来週のメルマガで詳しく報告します。
この学習会に参加して改めて交通等に関してバリアがたくさん残っていることに気づかされました。
差別をなくすための法律ができてもそれで問題解決にならないと実感しました。
あくまでもスタートにすぎないということです。
僕達の活動に決して終わりはありません。一生をかける活動だとの思いがより強くなりました。
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