2013年12月9日月曜日

藤原バス交渉!?


こんにちは。ウエキです。
今日の事務所は少し人は少なめです。
モガ曰く、「ちょうどいい人数」らしいです。
全体的にのんびりした空気がただよっていますが、自分も昨日一仕事終わってホッとしているところです。
 
昨日、何があったかというと定期研修で交通アクセスについてアテンダントさんに交渉を疑似体験してもらいました。
今までの定期研修ではバリアフリーチェックを毎年やっていましたが今年は趣向を変えて、事務所の中で体験型研修をやろうということになっていました。
普段、企業との交渉は当事者の仕事なので、アテンダントの皆さんはメルマガやHPで様子を見る事しかできません。
そこで、今回の定期研修ではCILの当事者スタッフになったつもりで、ある事例をもとに交渉をしてもらいました。
 
 
 まず、事例の紙をよーく読みます。(まるで、介護福祉士の事例問題)
どうやらカジ君が藤原バスに二回連続で乗車拒否されて仕事に大遅刻した模様です。
※あくまでもフィクションです(笑)

 
 
事例の中から何が問題なのかを洗い出します。
 

 
 
そしてその問題がどうすれば改善できるかを考え、何を要望するかを決めていきます。



模造紙にポストイットを貼っていき即席の要望書が完成!


 
 


 

出来上がった要望書を手にして、いざ交渉現場へ!
全員車いすに座って交渉スタート!!
交渉相手は藤原バス社長藤原勝也氏、真名野営業部長、中尾事業部長。
なかなか手強そうです。
 
 
 
ホンマもんの当事者2人を含め、2チームに分かれて交渉しました。
1チームはソフト面を問題にし乗務員に対する研修の実施を要望。もう1チームはハード面を問題にしノンステップバスの導入を要望。
 
 
事前に戦略をみんなで考えたので割とスムーズに話が進みました。
しかし、さすが藤原社長。自論を展開し長々と喋り、うまいこと質問をかわしていきます。
 
 
でも、こちら側も負けていません。次々と質問を出して、目標達成にこぎ着けました。
アテの皆さんは初めての交渉にも関わらず、するどい質問を堂々としていました。
 
 

 
交渉の後は藤原社長の謝罪会見・・・ではなく、かっちゃんの話。
交渉や研修で大切にしていることを伝えました。
本人に話しかけることが大事だということなど、当たり前だけどなかなか実践してもらえないことは当事者が研修で直接伝えていくことが重要ですが、普段アテの時に「本人に聞いて下さい」と一言言うことも大切なことです。
最後に自分が交渉の結果バリアフリーになった事例を報告とまとめの話をしました。

最後にまとめとして何か話してほしいと言われた時、いったい何を話せばいいか分からなかったけど、今年印象に残ったエピソードを話しました。
それはあるテーマパークに行った時に、乗りたかったアトラクション(後ろ向きにもなるヤツ)に乗れなかった時のことです。
障害を理由に断られたので、抗議をしたのですが、その時一緒にいたアテさんが一緒になって怒ってくれました。
周りがうるさかったので自分が言っていることを通訳してくれて、それだけでなくその人の立場からも抗議をしてくれました。
当事者主導を尊重しながら一緒になって戦ってくれるアテンダントがいるということは、すごく嬉しかったし心強く思いました。
そういうアテさんが1人でも増えて欲しいので、普段のアテ中に理不尽なことに出くわしたら一緒に戦ってほしいと伝えました。
 

今回の研修でもカジ君の事例を読んで「こんな事ホンマにあるんですか!?」と憤りながら聞いてくれたアテさんもいました。
この事例自体はフィクションですが、実際にまだ乗車拒否はあるし、差別的な言動もなくなっていないということを伝えたところ、みんな腹が立つと言って真剣に考えてくれました。

今回の研修で改めて運動について伝えていくことがいかに大切かということを再確認しました。
来年も今回のような体験型で運動を伝えられるような研修があればいいなぁと思いました。
そんな機会があれば、一緒に交渉してみませんか!?
 

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