2017年9月3日日曜日

刀根山病院上映会報告

ブログの更新が二日遅れてごめんなさい。藤原勝也です。

暑い8月が終わり、幾分涼しくなった今日この頃ですが、みなさん元気されてますか?

僕は体調管理として木曜日に肺炎予防の予防接種を受けました。

肺炎は肺炎球菌が原因でなることが多く、予防接種に効果があります。

5年間は効果があるそうです。

それでは本題に入っていきます。

このブログで前からお伝えしていました映画「風は生きよという」刀根山病院上映会が8月30日に開催されました。




この上映会は刀根山病院のOBである高橋さんが最初考えました。
そして古木、坂本、藤原、原内、まなの、楠、村田で準備しました。
開催に至った高橋さんの思いは9月22日のメルマガでご確認ください。
おそらくシステムが復帰していると思うので、みなさんのお手元に配信できるかと考えています。


病室から会場に来れない人が視聴できるようカメラで撮影し、ベッドまで配信します。
病棟の各ベッドにつき1台ずつモニターが設置されているからです。

上映会の司会は療養中のこの方でした。
下のパソコンは病棟で視聴した人からの質問をメールで受けるためです。


最初の挨拶はまっさん。上映会に至った経緯や自立生活について思いがこもっていました。


いよいよ上映開始。




ベッドで見たらこんな感じで写っています。映画だけじゃなく挨拶も流しました。


上映後は監督とまっさんによるトークショー

映画への思い、撮影秘話、監督の次の映画等について40分ぐらい熱くしゃべられました。監督がこんなに喋れる人と思っていなかったので、驚きました。数多くの場所で経験されてきたので慣れてはりました。参加者の中に滋賀県長浜市の障害者団体の人もいました。今後長浜で上映できるよう尽力してくださるそうです。

この映画は呼吸器を付けていても人生の終わりではなく、楽しく人生を送れることを多くの市民に伝えていく事が大事な使命です。新しい地域で上映会が広がることがうれしいです。
次はどこでやろうかな?



最後に
相模原事件、出生前診断の広がり等障害者の人権や尊厳を脅かす事態が社会で起こっています。障害者は家族に負担をかけるや税金の無駄使いという風潮が広がることが恐ろしいです。障害者の介助制度の整備が広がったり、差別解消法ができたりしているにもかかわらず、こんな意識がまだ残っていることにショックを受けます。
僕たちの障害者運動の始まりは40年以上前です。その当時母親が脳性麻痺の子供を将来を悲観して殺害した事件があり、それにたいして全国から母親への刑の減刑を求める嘆願運動があった。結果として殺人罪としてはありえないような軽い刑になった。
ひとりの人が殺されたわけだから通常の健常者が殺された場合と同等の刑罰にするべきだということで減刑に反対する活動が広がった。さらに発展し、親を追い込む原因が社会にあるということで社会運動に発展しました。
遠い昔の事件なのにどこか現代と似ています。障害者運動が長く展開され、障害者の生活の保障が進んできているが、社会にある障害の偏見等はまだ強固に残っています。
どれだけ法制度が整備されても運動は続けていかないと障害者のイメージを変えることができません。最終的には制度交渉、バリアフリー活動より障害者観を変える活動が不可欠になるでしょう。
上映会活動の意味も大きくなるだろう。

プライベートも仕事も関係なく、障害者のことは多くみられています。
何をするにしても常に運動しているようなものです。
だからこそ一生をかけて志を持って運動していく必要があります。その意識を常に持ち、がんばっていきたいと思いました。おわり

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