2014年1月30日木曜日

パキスタンレポート

こんにちは。サトウです。

1/14-20までパキスタンに行ってきましたので、
今日はその報告をしようと思います。




 メインストリーム協会では2003年から海外支援をスタートし、パキスタン、ネパール、台湾、カンボジア、モンゴルの5ヵ国の自立生活センターを支援をしています。

さらに、2008年からはJICAと中南米の研修プログラムも取り組んでおり、
その研修生たちがコスタリカで自立生活センターMORPHOを立ち上げ、支援を続けています。
ボリビアでも活動が始まりだして、いまではアジアと中南米の7ヵ国を支援しています。

なかでも、パキスタンは一番最初に支援を始めた国なんです。
第3期ダスキン・アジア太平洋障害者リーダー育成事業の研修生としてシャフィックが来日し、
メインストリームで研修をしました。
彼が帰国してマイルストーンという団体で自立生活運動をスタートし、
そこへ支援を始めたという流れです。

今回は7人で訪問し、いろんな行事に参加してきました。
どんなことをやってきたが、写真で紹介します。
詳しくは、先週のメルマガ(週刊メインストリーム通信Vol.171 もうすぐこのHPの「メルマガ」にUPされる予定)で柳瀬がレポートを書いていますので、そちらも合わせて読んで下さい。

■1月15日(水) 
★事務所訪問 

 まずはマイルストーンの事務所にいって、スタッフから活動の状況を聞きました。

マイルストーンの事務所。スタッフのみなさんです。
左から、アシャ、アキール(聴覚)、アマノット(バトミントン上手)、ファリヤッド、イクバル。

左から、シムザ(女性健常者スタッフ)、
アシャ(会計担当なので、日本人にはヤナセと呼ばれている)
アクマル(ダスキン研修生として来日。パキスタンの舘ひろし)
シャフィック(おっさんになりました)
カムラン(明るくて面白いよ)


真ん中は当事者スタッフのアナムさん。
右はパキスタンで大人気のハラウチ(この頃はまだオドオド)。


★新事務所(建設中)見学

続きまして、現在建設中の新事務所を訪問。

新事務所前。
ちょっとした高級住宅地のようで、両隣は豪邸でした。
中はまだ工事中。
ご覧の通り天井にコンクリート塗ってました。
行くまではマイルストーンのメンバーが手作りしているのではないか?
と心配だったのですが、ちゃんと職人さんが働いていて安心しました。


ご覧の通り床はまだ土。

こちらはシャフィックのお父さん。
建築の仕事をしていたということで、工事に協力してくれています。

 ★AKHUWAT訪問(介助制度づくり)

 この日最後は、AKHUWATという団体を訪問しました。
ここはどうやら政府の外郭団体のようで、
福祉全般をやっているとても大きな団体なんだそうです。


代表の方(ドクターらしい)と面談し、介助制度について意見交換をしました。
日本の介助制度づくりの歴史と効果についてお話しすると
「パキスタンは貧しい国なので障害者全員に介助制度を提供するのは難しい。どうしたら良いと思うか?」と聞かれました。

そこで「まずは、10人くらいでパイロットプロジェクトをやったらどうですか?」
というと、
「よし、やりましょう。100人で。」
ということになりました。


とんとん拍子でかなり怪しい気がしますが、
シャフィックが言うには、この人は言ったことは必ずやるというのが売りの人なんだそうです。
ぜひ、やってもらいましょう!

■16日(木)SIALKOT市訪問

この日はダスキン研修生として来日したシャムサが住む町に行ってきました。
車で2時間くらいという話だったのに、4時間かかりました。
やっぱり、パキスタン人はな~

大きな建物の前にバスが着くと、たくさんの人たちが花をもって待っていてくれました。
わけも分からず入っていくと、どうやらここは商工会議所みたいなところで、
シアルコット市にある企業が集まって社会貢献をしている集まりみたいです。



で、よくわからないままスピーチをさせられて、自立生活運動の意義を語ってしまいました。
 
中央のオレンジの服の女性は、マイルストーンにいたマリアさん。
シャムサと一緒の組織で活動しています。



なぜかプレゼンターまでやってます。
パキスタン人は楯が好きなのですが、集まってくれた人にそれを贈呈しているところ。
テレビ局か?カメラもたくさんきてました。

僕の左横の赤い服の女性がシャムサです。
自ら障害者団体を立ち上げ、活動を展開していました。
元気で安心しました。

 ■18日(金)
★介助者研修

この日はマイルストーンで介助者研修。

大ちゃんが介助者を使って自立生活をする意義を熱く語っています。

ザッキ-が介助者の心構えを語ります。

あれ?健常者少なくない?
そうなんです、介助者研修なんだけど残念ながら健常者は少なかったのです・・・

きりやんの親友ミキちゃん。
明るくて、いつも場を盛り上げて、さらに踊りがメッチャ上手。

この日はCPの若者も来てくれました。
新事務所の下水工事をしていた職人さんの息子さん。
工事現場で話をして、誘って連れてきたらしいです。やるね、パキスタン。
初めて電動車イスにのりました。


ぐっさんとハラウチも講師やりました。


おっと、子どものCP登場!
メッチャ可愛くて、しかも良くしゃべるんですわ。
制服のスーツがちょっと大きすぎるところがまた可愛いね。
11歳で学校の帰りに寄ってくれました。


研修会が終わり、まとめの挨拶はきりやん。
まとめ上手でしたよ。

この日の参加メンバー全員で記念撮影。

 ★party

研修会が終わったら、夜は事務所でPARTYをやってくれました。

なにやら火をおこすアクマル。

その横では、大音響でミキちゃんのダンス始まる。
巻き込まれる大ちゃん。
俺も巻き込まれましたが、恥ずかしいので写真はカット。

良い感じに火がつきました。
横では串差しが。

そう、今夜はでっかい焼き鳥パーティ!
焼き鳥屋の親父もデカイ!

炭火で焼く鳥は格別!
香辛料が弱めなところもいい!

■19日 知的障害者施設で国際セミナー

最後の日は、知的障害者の施設でセミナーをやりました。


知的や精神障害の人がたくさん入所している施設でした。
残念ながらセミナーは当事者おらず、職員や関係者のみでした。

いろんなエライ人たちがあつまって、次から次へとスピーチを繰り広げます。

日本人メンバーもメモ取ってるわ。

日本代表できりやんが自分の体験をスピーチ。
日本ではいつも大爆笑の鉄板ネタ「うんこ」の話が、パキスタン人には全くうけず!
後ろで見てたら足が震えてました。
しかし、後半は盛り返して大爆笑の渦!
やりました~

ご覧ください、この満足げな顔!

スピーチが終わってからもちゃっかりステージ上に座ってしまいました。

この人は見覚えあるぞ!
そうそう、15日に会ったAKHUWATの代表のドクターです。
ここでも「100人のパイロットプロジェクトやります!」と言ったそうです。
がんばれパキスタン!



★WAGAワガボーダー

セミナーのあとは、車で観光へ。
インドとパキスタンの国境「ワガボーダー」に行ってきました。



ここは国境なのですが、毎日4時に国旗を降ろすセレモニーがあるのです。
ゆっくり下ろした国の方が勝ち、みたいな勝負をしているらしく、
それぞれの国民がメチャメチャあつまって(競技場のようなスタンドがある)、
熱狂的な応援を繰り広げるのです。

国旗を掲げた応援団


男性の応援スタンド。
イスラム教の国なので、男女は並んで座らないのです。

こちらは女性の応援スタンド。
超ノリノリ。

やってきました、パキスタンの軍人軍団です。
ハリセンの付いた帽子、格好良すぎ!


向こうはインド。
あっちもものすごい応援団!
インド軍の帽子はオレンジでお茶目。

最後は応援団と記念撮影。
「パキスタン ジンダーバード!」

熱き抱擁。
パキスタン人に囲まれても違和感のないヤナセ(右)


国境の向こうには、ものすごい数のインド人が押し寄せていました。

★さよならparty

夜はフードストリートでさよならparty。
ビルの5階で、夜景が綺麗に見えました。

右奥はラホールにあるモスク。
今回の訪問はお腹も壊さず、みんな元気に過ごせました。
マイルストーンのみなさん、ありがとう!
介助サービスのパイロットプロジェクト頑張ってね。
来年も誰か行くと思うよ。

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